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藤ダリオ『山手線デス・サーキット』感想 山手線を題材にしたデスゲーム

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藤ダリオの小説『山手線デス・サーキット』を読みました。

 

あらすじ

高校生クイズ選手権で優勝した修平は、気づくと山手線の電車の中にいた。左には見知らぬ女性。2人は手錠でつながられており、首にはタイマーつきの時限爆弾が仕掛けられている。携帯に送られてくるゲームメーカーのクイズに答えられなかったら命ははない。しかも、一問間違うごとに人質の親友の命も奪われてしまう。

主人公の修平は、クイズメーカーのクイズと指令をクリアし、無事に生還できるのか?

山手線を使ったデスゲームもの。

関東在住だとわりとイメージしやすいかもしれません。

山手線を知らない人は○になっている路線を想像するとわかりやすいかと思います。

高校生クイズ選手権のメンバー4組が争うという構図になっています。

主人公とそのペアとの相性が悪い

ペアは親友の姉なのですが、主人公は見下している感じがあって気分はあんまり良くありません。

親友だったらどれほどいいかと繰り返しぼやきます。ペアの女性もなかなかマイペースで緊張感がなく、見ていて少し苛々としてしまいますね。

主人公は頭が良いはずなのに、「変な小細工をして自らをピンチにする」という意味不明さ。

この2人に感情移入するのが、なかなか難しいです。

いきなり妨害する小心者

対抗チームの坂上という度胸のない男(主人公評)が、いきなり主人公を突き飛ばします。

優勝しなければ「死」が待っているとはいえ、すごく回りくどく感じてしまった。

収録では緊張して実力を発揮できなかった坂上が、こんな窮地で奇襲に出るかといったら、びびって出ないほうが自然です。

まだ坂上の思考がわかれば納得できるのだけど、それもなし。

なら最初から悪どいやつにしとけばよかったのでは?ともやもやした。

「んー」というラスト

裏表紙には「ラストがかなりすごい」と書いてありますが、「そうかな?」という印象です。

むしろ呆気ないと感じてしまいました。決勝に期待させておいて、これなら直接対決の方がよかった。

さいごに

首に時限爆弾をつけながらクイズや指令をこなしていくというシチュエーションは普通におもしろいです。

クイズの意図も「なるほどなあ」という感じですね。

緊張感や絶望感がもう少しあると、なおよしだと思いました。

 

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